美しく 美女

千年猛暑と息子

 2013年。今年の夏は暑くなるそうだ。7月の初めごろニュースのお天気コーナーで「今年は1000年に一度の“千年猛暑”になる可能性があります。」と、お天気おじさんが言っていた。千年猛暑。正確には「千年(に一度の)猛暑」である。
今から1000年前というのは、平安時代にあたる。日本史的に何があったあたりかなと調べてみたら、清少納言『枕草子』 紫式部『源氏物語』が大人気。あたりの時代だった。
 なるほどね〜。それはだいぶ昔だなあ。と思いを巡らせたが、全く千年猛暑の対策にはならなかったので、とりあえず通常の夏の暑さではないのだろうと思い、夏本番となる前に熱中症対策グッズを購入するべく、スマートホンをいじっていた。
隣では夏休み、外で思いっきり遊ぶことしか頭にない小学生の息子らが「千年に一度すげー!!」「猛暑だってよ!猛暑!!」などと大騒ぎ。「千年」と「猛暑」というインパクトがある二つの文字が合体しているわけだから、どうも子供なりに変なロマンみたいなものを感じているらしい。
事態の重要性が良くわかっていない息子は放っておいて、私は塩飴や冷却スプレー、首に巻くクールストールなどを注文した。
翌日の学校では、同じようにニュースを見ていた子供たちが「千年猛暑がくる!」「千年猛暑、ハンパねえらしいぞ。」と大いに盛り上がっていたらしい。
 ところが、つい何日か前に「今年の夏は大体2010年と同じくらいの暑さになるでしょう。」とニュースで言っていた。私はホッとしたのだが、一緒に聞いてた息子が「なーんだ。それって3年前と一緒ってことじゃん。千年猛暑って言ってたくせに・・・」とブツブツ言っており、なんとなく腑に落ちない様子だった。
 私は息子に「天気予報は難しいって事だね。」と声をかけ、もうすぐネットショップで頼んだ大量の塩飴(たぶん美味しくない)が来るから、それでもあげて機嫌を直してもらおうと思った。